【5分で分かる】失業保険の金額の計算方法や受給資格、給付される期間

会社を辞めるか考える時、失業保険で貰える金額はひとつの目安になるデジよね。どのくらいの金額が、いつから、どのくらい貰えるか。これを知っておけば当面の生活の予定も立てやすいと思うデジ。

というわけで今回は失業保険の金額の計算方法や、給付される期間などについて解説していくデジよ。年齢によって金額や日数が違ったりとやや複雑デジが、分かりやすく解説してるからぜひチェックしてみてほしいデジ！

※以下は2019年3月時点の情報です。

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失業保険の金額を計算してみよう！
失業保険の上限・下限金額をチェック！
失業保険の給付期間を確認しよう！
失業保険の待期期間と給付制限も確認！
失業保険の受給資格は4週に1度確認！
失業保険の金額・給付期間を調べてみよう！

失業保険の金額を計算してみよう！

さっそく失業保険の金額を計算してみるデジ。ここでは退職前6か月分の給与明細が必要になるから、事前に用意しておいてほしいデジ。また、給与明細が無くとも、既に退職した人なら退職時に貰った「離職票2」でも過去の給料を確認できるデジよ。

まずは「賃金日額」を計算！

賃金日額とは？

1日あたりの失業保険金額を計算する時に使うもので、退職前6か月分の給料から算出できます。

まずは1日あたりの失業保険の金額を求める時に必要な「賃金日額」を計算するデジ。これの計算方法は非常に簡単デジ。単純に退職前6か月分の給料を180日で割るだけデジ。

賃金日額の求め方

退職前6ヶ月の給与合計 ÷ 180日

つまり・・・毎月の給料が30万円なら6か月分で180万円。これを180日で割って「賃金日額＝1万円」になるってことね！

そういうことデジ。ちなみに、給料にボーナス（賞与）は含めちゃ駄目デジよ。ただ残業代や通勤手当などの手当ては含めるデジね。賃金日額が分かったら次は実際に貰える失業保険の金額をチェックしていくデジ！

年齢ごとに「基本手当日額」を確認しよう！

基本手当日額とは？

1日あたりの失業保険の給付金額のこと。失業保険は基本的に4週間に1度の給付なので「基本手当日額 × 28日分」を1回に受けとれることになります。

「賃金日額」が分かったら、それをもとに「基本手当日額」を計算するデジ！ただ、これは賃金日額だけでなく、退職した日の年齢でも変ってくるデジ。下記に年齢別の表を用意したから、自分が該当する表から、上記で計算した賃金日額を使って基本手当日額がいくらくらいになるのかチェックしてみてほしいデジ。

退職時に29歳以下 or 65歳以上

賃金日額	給付率	基本手当日額
2,480～ 4,969円	80％	1,984～ 3,975円
4,970～ 12,210円	80～50％	3,976～ 6,105円
12,211～ 13,500円	50％	6,105～ 6,750円
13,501円～	-	6,750円（上限）

退職時に30～44歳

賃金日額	給付率	基本手当日額
2,480～ 4,969円	80％	1,984～ 3,975円
4,970～ 12,210円	80～50％	3,976～ 6,105円
12,211～ 14,990円	50％	6,105～ 7,495円
14,991円～	-	7,495円（上限）

退職時に45～59歳

賃金日額	給付率	基本手当日額
2,480～ 4,969円	80％	1,984～ 3,975円
4,970～ 12,210円	80～50％	3,976～ 6,105円
12,211～ 16,500円	50％	6,105～ 8,250円
16,501円～	-	8,250円（上限）

退職時に60～64歳

賃金日額	給付率	基本手当日額
2,480～ 4,969円	80％	1,984～ 3,975円
4,970～ 10,980円	80～45％	3,976～ 4,941円
10,981～ 15,740円	45％	4,941～ 7,083円
15,741円～	-	7,083円（上限）

どの年齢でも基本手当日額の上限は決まってるデジね。つまり月に500万円など極端に稼いでいる人だからといって、失業保険の金額がとんでもないことになる、ってことは無いデジ。

割合が変動する場合の計算方法！

う～ん。上の表で80～50％とか80～45％とかって変動してる数字があるけど・・・これってどうなってるの？80％と50％じゃ金額が全然違うわよ！

そこが失業保険を計算するうえで厄介なところ。割合が変動する部分については以下の式で求めることになってるデジ。とはいえ計算式だけ見ても分かりにくいデジね。このあとの項目で実際に計算してみるからここは簡単に見る程度でOKデジ。

59歳以下 or 65歳以上の場合

0.8 × 賃金日額－（0.3 × 賃金日額 ×（賃金日額－ 4,970円）÷ 7,240円）

60～64歳の場合

0.8 × 賃金日額－（0.35 × 賃金日額 ×（賃金日額－ 4,970円）÷ 6,010円）
0.05 × 賃金日額＋ 4,392円
※いずれかの低い金額が適用されます

このあと、具体的に数字を入れて考えてみるデジよ！

実際に計算してみよう！

上記の計算式を使って、割合が変動する時の計算例を見ていくデジよ。

59歳以下 or 65歳以上の場合

「賃金日額」が10,000円の場合

0.8×10,000円－（0.3×10,000円×（10,000円－4,970円）÷7,240円）＝5,915円（端数は切り捨て）

つまり1日あたりの給付額（基本手当日額）は5,915円

毎月の給料が30万円で賃金日額が10,000円だとすれば、1日あたりに受けとれる失業保険の金額は5,915円となるデジ。ただ、60～64歳までの場合だけ計算式が異なるデジ。

60～64歳の場合

「賃金日額」が10,000円の場合

①0.8×10,000円－（0.35×10,000円×（10,000円－4,970円）÷6,010円）＝5,070円（端数は切り捨て）
②0.05×10,000円＋4,392円＝4,892円

いずれか低い方の金額が適用されるため1日あたりの給付額（基本手当日額）は4,892円

60～64歳の場合は2つの計算式で算出し、どちらか低い方の金額が適用されることになってるデジ。なかなかに複雑ではあるデジが、電卓とメモ用紙を用意して計算すればきっと大丈夫デジよ！

失業保険の上限・下限金額をチェック！

そういえば、さっき失業保険には上限があるって言ってたわよね？逆に下限なんかもあるの？ほら、給料が低い人にも配慮してくれないかなって。

失業保険にはしっかり下限も用意されてるデジよ。おさらいも含めて下記に上限額と下限額をまとめておくデジ。

失業保険の上限額

29歳以下：6,750円
30～44歳：7,495円
45～59歳：8,250円
60～64歳：7,083円
65歳以上：6,750円

失業保険の下限額

全年齢：1,984円

上限額は年齢とともにアップするデジが（60歳以上で下がりますが）下限額については全年齢で共通してるデジね。つまり給付資格さえあれば最低でも1,984円は貰えるってことになるデジ。月額にするなら「1,984円×28日分＝55,552円」デジね。

生活費としては心もとないけど…たった数千円みたいなことは無いのね！

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失業保険の給付期間を確認しよう！

失業保険の金額が分かったところで、次は給付期間について解説するデジ。自分がどのくらいの期間、失業保険を受け取れるかチェックしておくデジよ～。

自己都合で退職した場合

まず知っておきたいのは「自己都合」「会社都合」で失業保険の給付期間が変わってくることデジ。自己都合は仕事が合わないなど自分の都合だから給付期間が短め、会社都合は倒産など退職者側ではどうしようもない事情もあり、やや給付期間が長めに設定されてるデジね。

へぇ～。そうだったんだ。

自己都合で辞める場合の給付期間については単純デジ。それまで雇用保険に入っていた期間から簡単に割り出せるデジよ。

雇用保険加入期間	給付期間
1年以上5年未満	90日
5年以上10年未満	90日
10年以上20年未満	120日
20年以上	150日

※自己都合の場合は年齢による違いはありません。

上記のことから分かるように自己都合退職の場合、雇用保険への加入期間が最低でも1年は必要デジね（正確には過去2年のうち1年以上）。

自己都合で辞めた場合は最高でも150日かぁ。何だか少なく感じちゃうわ。

ブイブイ

退職も「自己都合」と「会社都合」では勝手が違うデジ！次の記事では自己都合で退職するときのメリット&デメリットを紹介しているデジ～！

【5分で分かる】自己都合退職のメリット＆デメリットや失業保険

会社都合で退職した場合

会社の倒産やハラスメント行為など、会社都合で退職した場合は給付期間が以下のようになるデジ。

雇用保険加入期間	29歳以下	30～34歳	35～44歳	45～59歳	60～64歳
1年未満	90日	90日	90日	90日	90日
1年以上 5年未満	90日	120日	150日	180日	150日
5年以上 10年未満	120日	180日	180日	240日	180日
10年以上 20年未満	180日	210日	240日	270日	210日
20年以上	-	240日	270日	330日	240日

※65歳以上の方は「高年齢求職者給付金」となり、雇用期間によって支給日数は30日または50日となります。

高年齢求職者給付金とは？

65歳以上がに支給される失業保険（雇用保険の失業手当）を「高年齢求職者給付金」と言います。65歳以上で再就職した場合も、雇用保険加入期間が6か月以上であれば受給できます（ただし条件あり）。

上記を見てもらうと分かるように、会社都合の場合は1年未満という項目があるデジ。というのも、会社都合であれば6か月以上の雇用保険加入期間があれば失業保険を受け取れることになってるデジ（正確には過去1年のうち6か月以上）。

会社都合の場合は年齢によって日数が違うのね。

そうデジね。受けとれる金額と同じで45～59歳が最も優遇されてるデジ。新卒から同じ会社に勤めていた人なら45歳でも雇用保険の加入期間が20年以上になってる可能性は高く、最大の330日給付も夢じゃないデジ。最大で「8,250円×330日分＝2,722,500円」も貰えるんだから申請しない手はないデジよ！

あいちゃん