薬剤師の職場は幅広いデジね。ドラッグストアや調剤薬局、病院はもちろんのこと、実は学校で働く「学校薬剤師」も存在するんデジよ!
ここでは学校薬剤師の仕事内容や報酬を紹介。さらに「学校薬剤師になるにはどうすれば?」といった疑問を解決していくデジよ!
学校で働く薬剤師に興味がある人は、これを読んで学校薬剤師についての理解を深めるデジ!
ブイブイ
型落ちのAIロボットで少々劣化パーツあり。なぜか就職・転職業界に詳しく、AIロボットだけに知識の蓄積量は半端ない。新しいものや話題のものが大好きなミーハーロボット。
ガーデン
細身でソース顔のイケメン。過去3回の転職経験を持つが、その転職によって確実にキャリアを積んできている。探求心が強くとにかくインターネットで調べまくるのが特徴。
目次
学校薬剤師とは?
まずは学校薬剤師とはどういった存在・役割なのか見ていくデジよ。
大学以外の学校には薬剤師が1人以上必要
現在、日本では学校保健安全法によって大学以外の学校に1人以上の薬剤師を設置しなくてはならないことが決められているデジ。
そんな決まりがあったのか。
つまり幼稚園、小学校、中学校、高校、高等専門学校、特別支援学校などには必ず薬剤師が必要となるわけデジね。そんな学校に配属された薬剤師を「学校薬剤師」と呼ぶデジ。
へぇ~。
ちなみに、学校保険安全法では、薬剤師だけでなく、学校医と学校歯科医も設置しなくてはならないと決められてるデジよ。
非常勤職員として学校環境を守るのが役割
学校薬剤師は非常勤職員として雇われ、学校で衛生環境についての検査などを行うデジ。
非常勤職員なんだ。
そうなんデジよ。言ってしまえば常に仕事が存在するわけではなく、年に数回の勤務となるため、本職にはならないデジ。ほとんどの人はドラッグストアや調剤薬局との掛け持ちデジ。
年に数回だけの勤務だと給料も少ないだろうしね。
誕生のきっかけは昭和5年の事件
なお、学校薬剤師が誕生したきっかけは昭和5年の事件と言われているデジ。昭和5年、北海道の小学校で風邪薬と間違えて塩化第二水銀(毒薬)を風邪の生徒に服用させてしまい、生徒が亡くなるという事件が発生したデジ。そこから学校薬剤師を求める声が強くなったデジね。
まぁ、生徒が亡くなるような事件が起きればね…。
そのため、学校薬剤師が設置されたころの仕事は、消毒薬など危険な医薬品の管理がメインだったと言うデジね。そこから時代が移り、今では学校の衛生環境の検査や、薬物乱用の防止なども行うようになったデジ。
学校薬剤師の仕事は?
学校薬剤師の主な仕事内容を見ていくデジよ。
学校保健計画及び学校安全計画の立案に参与
学校薬剤師の仕事は「学校保健安全法施行規則」で決められており、そのひとつに学校保健計画&学校安全計画の立案への参加があるデジ。
何だか難しそう?
まぁ、薬剤師が一人で計画を立案するわけではないデジ。あくまでも学校保健安全委員会への参加を通じ、計画を立案していくデジ。もちろん薬剤師としての専門知識が求められる場ではあるデジけどね。
学校の環境衛生検査・指導
学校薬剤師は学校施設の環境衛生検査も行い、問題があれば適切な指導をしていくデジね。具体的には以下のような検査があるデジ。
- 水道水の検査
- プールの検査
- トイレなど排水周りの検査
- 給食施設・食器などの検査
- 教室の空気の検査
- 照明・採光の検査
- 騒音環境の検査
- ネズミなど衛生害虫の駆除
水道水やプールの検査については分かりやすいデジね。特にプールは汗などで汚れやすいため、適切な検査が欠かせないデジ。プールを消毒する付属の設備も一緒に検査したりするデジ。
なるほど。
やや分かりにくいものだと、照明・採光や騒音の検査デジかね。実は教室に十分な明るさがあるか、まぶしくないかといった検査や、勉強の邪魔になる騒音はないか、先生の声はきちんと聞こえるかといった検査も学校薬剤師の仕事のひとつデジ。
そんな検査までするのか!
加えて、衛生的によくない害虫に対して適切、殺虫剤などを使用して駆除したり、学校の環境衛生検査・指導では幅広い業務を行うデジね。
健康相談・保健指導
生徒からの健康相談・保健指導も大切な仕事のひとつデジ。薬物乱用・ドーピングの防止活動や、飲酒・喫煙の影響、薬害に関する指導などもこれに当たるデジね。ただ、指導については学校薬剤師ではなく、学校医や保健教師が行うこともあるデジ。
生徒に薬物乱用の怖さなどを教えるんだね。
また、生徒の食中毒などに対して学校薬剤師が対応するケースもあるデジ。
医薬品・毒物・劇物の管理
先ほど言った通り、学校薬剤師はもともと学校にある医薬品や毒物などを管理するため設置されたデジ。その業務は今でも失われておらず、学校薬剤師をするからにはきちんと医薬品・毒物・劇物が管理されているか検査しなくてはいけないデジ。
もしものことがあったら大変だからね。
その通りデジ。保健室や理科室にある医薬品はもちろんのこと、プールの消毒薬や園芸用の薬品など、学校には様々な薬品が保管されてるデジ。使用・管理にあたって注意すべきことを指導・助言していくデジ!
学校薬剤師の年間スケジュールは?
ここで学校薬剤師の年間スケジュールを簡単に紹介しておくデジ。
時期 | やること |
---|---|
1~2月 | ・教室などの空気環境検査 |
5月 | ・飲料水の検査 ・給食室、給食受取室の衛生検査 |
6月 | ・水泳プール水質検査 |
7月 | ・総トリハロメタン検査 |
8月 | ・教室などの空気環境検査 |
9月 | ・水泳プール水質検査(2回目) ・給食室の環境衛生検査 |
10月 | ・理科室、保健室の薬品検査 |
11月 | ・照明や照明環境の調査 |
あくまでも一例デジから、目安くらいに考えてほしいデジが、上記のように1年を通して学校の環境衛生検査などを行っていくデジ。
学校薬剤師の給料は?
学校薬剤師は非常勤職員であって、勤務は年に数回となるため給料もそう多くないデジ。年収の平均は5~30万円と言われてるデジね。
5~30万円
ちょっとしたお小遣い稼ぎって感じかな?
学校薬剤師については、収入を求めるよりも「地域社会への貢献」といったやりがいを求めて働くケースがほとんどデジ。「薬剤師としての収入を増やしたいから!」といった人にはあまり向かないデジ。
お金も大切だけど・・・やりがいあってこその仕事でもあるよね!
学校薬剤師になるには?
最後に、学校薬剤師になるのはどうすればいいのか。これを見ていくデジよ。
資格は薬剤師資格だけでOK
学校で働くとは言え、当然ながら教員免許は必要ないデジね。学校薬剤師も薬剤師の資格さえあれば就業できるデジ。
薬剤師として働いてる人なら問題ないってことだね。
学校薬剤師の募集を探すのは困難
資格については薬剤師のものだけでOKなんデジが、残念ながら学校薬剤師の仕事に就くのは困難と言わざるを得ないデジ・・・。
なんでだい?
まず、学校薬剤師は1つの学校につき1人デジし、募集についても求人広告の掲載は滅多にないデジ。基本は欠員が出たタイミングで、教育委員会が地域の薬剤師会に相談。そして薬剤師会が推薦して新しい学校薬剤師を決める、といった形になるデジ。
なるほど。自分から応募ってパターンは少ないわけか。
ただ、正式な学校薬剤師がどうしても見つからず、近くの学校薬剤師が代行しているケースがあるため、地域の教育委員会や薬剤師会に問い合わせてみるのはありかもデジ。教育委員会や薬剤師会も出来れば代行ではなく、専任の薬剤師にお願いしたいと考えてるデジからね。
もしも代行している学校があれば、そこを紹介してもらえる可能性があるわけか!
学校薬剤師はやりがいのある仕事!
学校薬剤師は本職で就くものでは無く、非常勤職員として調剤薬局などの勤務と並行することがほとんどデジ。もし近くの学校で欠員が出たなどの事情からお願いされた時は、ぜひ引き受けてほしいデジね。
ぶっちゃけて言えば給料的に良いとは言えないものの、学校に通う生徒たちの健康を守る非常にやりがいのある仕事デジよ。
他の職場では経験できない、薬剤師としての貴重な体験ができるのもポイント、デジね!
ガーデン