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【3分でわかる】派遣薬剤師が知るべき法律【かんたん解説】

派遣薬剤師が知るべき法律を解説

薬剤師の派遣は時給相場が2800~3500円と非常に高額なため、生活の足しに副業として、あるいは育児が一段落した後の薬剤師復帰の一環として、やってみようかと考えてる人も多いと思うデジ。

しかし、派遣薬剤師として働くのであれば「労働者派遣法」で禁止されている行為などを知っておくべきデジね。今回は派遣として働く上で知っておきたいルールから、薬剤師に関係したものを紹介していくデジ!

法律と聞くと難しそうなイメージを抱くかもしれないデジけど、なるべく分かりやすく、簡単に説明していくデジから、ぜひチェックしてほしいデジ!

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ブイブイ

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型落ちのAIロボットで少々劣化パーツあり。なぜか就職・転職業界に詳しく、AIロボットだけに知識の蓄積量は半端ない。新しいものや話題のものが大好きなミーハーロボット。

ガーデン

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細身でソース顔のイケメン。過去3回の転職経験で、着実に営業マンとしてのキャリアを積んできている。探求心が強く、とにかくインターネットで調べまくるのが特徴。

派遣薬剤師が把握しておくべき法律

さっそく派遣薬剤師が把握しておくべき法律を紹介するデジ。なお「労働者派遣法」は1986年に試行された後、何度か改正されてるデジね。数年おきに新しいルールが出来てるデジから、一度は労働者派遣法について学んだことがある人も、現在の知識へとアップデートするデジ!

30日以内の短期・単発派遣は原則として禁止

スケジュール調整をする女性

2012年10月1日の労働者派遣法改正によって、現在は30日以内の短期派遣が原則として禁止されてるデジね。薬剤師の派遣と言えば数日単位の単発派遣も有名デジが、これも原則は禁止デジね。

ん?単発派遣は禁止なのに、有名なのかい?

実は「原則として」禁止なだけで、以下いずれかの条件に当てはまる人であれば、30日以内の単発派遣もOKなんデジよ。

30日以内の派遣がOKな人
  1. 60歳以上
  2. 雇用保険が適用されない学生
  3. 本業の年収が500万円以上
  4. 主たる生計者ではなく、世帯の年間収入が500万円以上

※主たる生計者=世帯で最も収入が多い人

60歳以上、学生、年収500万円以上と、上から3つは分かりやすいデジね。なお3つ目の条件は「本業の年収」デジから、本業400万円+副業100万円の合計500万円では駄目デジ。

確かに、4つ目の「主たる生計者ではなく、世帯の年間収入が500万円以上」は分かりにくいかな。

ようは世帯で最も稼いでいるのが自分以外で、世帯の年間収入が500万円以上あればOKってことデジ。例としては以下のような感じデジね。

30日以内の派遣がOKな例
  • 夫の年収が500万円&自分が0円
  • 夫の年収400万円&自分が200万円
  • 夫の年収400万円&子が200万円

同じ世帯の夫や子どもが年収500万円以上を稼いでいて、自分の年収が500万円以下なら問題なく30日以内の派遣ができるデジ。また同じ世帯の夫と子どもの年収合計が500万円以上でも問題ないデジ(自分が夫と子ども以上に稼いでる場合はアウト)。

なるほど。同じ世帯の家族の合計年収が500万円以上でもOKなのか。

このことから30日以内の単発派遣をするのはママ薬剤師が多いと言われてるデジね。

ガーデン

短期&単発の派遣薬剤師はルールがあるから、しっかりと理解しよう!次の記事では短期・単発の派遣薬剤師の探し方とあわせてルールについて詳しく紹介しているから読んでみて!
薬剤師が稼げる単発派遣!! 薬剤師が稼げる『単発派遣』を効率的に探す【2つの方法】

1年以内に退職した職場への派遣は禁止

これも2012年の労働者派遣法改正によって決まったデジが、正社員として働いていた職場を退職した後、1年以内に同じ職場で派遣社員として働くのは禁止されてるデジ。

ようはドラッグストアや薬局を辞めた後、そのドラッグストアや薬局で派遣薬剤師として働けるのは、1年より先になるってことか。

そういうことデジ。これは正社員から派遣社員へ格下げするのを防ぐ目的で作られた決まりデジね。

酷い会社だと「手当を支給しなくていい」とかの理由で、本当に正社員から派遣社員に格下げしそうだからなぁ。この改正は良いものかも。

ただ、出産・育児・介護で退職したのち、同じ会社へ派遣として復帰しにくいといったデメリットもあるデジ。もちろん1年以上経過すれば問題ないデジが、予想以上に早く手が空いてしまうことも考えられるデジよね。

それは考えてなかったな…。

ちなみに、このルールにも例外はあって、定年退職の場合は1年以内でも同じ職場で派遣社員として働けるデジ。

同じ派遣先で働けるのは3年まで

カレンダー

派遣には同じ派遣先で働けるのは3年まで、といったルールも存在するデジ。たとえば2019年4月1日に派遣を開始した場合、3年後の2022年4月1日には同じ職場で派遣社員として働くことができなくなってしまうデジ。

3年って意外と短いよね。なんでそんな決まりが?

ようは「3年も同じ職場で派遣薬剤師をさせるなら、正社員として採用してください」といった国からのメッセージ、デジね。

なるほど。で、実際はどうなんだい?3年もすれば正社員になれるのかい?

3年以内に正社員として雇われるケースもあるデジが、その裏で抜け道を使って3年以上、派遣薬剤師として働かされるケースもあるデジ。

抜け道?

実は3年縛りが適用されるのは同じ「部署」「課」であって、3年以内に「部署」「課」を異動してしまえば、3年以上経っても同じ職場(同じ企業)で働くことができるデジ。

そんな裏技が!?

つまりドラッグストアや調剤薬局への派遣なら、他のチェーン店に移れば3年目以降も問題ないってことデジ。とはいえ、派遣薬剤師の場合は3年以上も同じ職場にいることがレアケースかもデジね。おおむね数か月、長くても1年や1年半で次の職場に移ることがほとんどデジ。

病院・診療所への派遣は原則として禁止

労働者派遣法では「港湾運送業務」「建設業務」「警備業務」「病院・診療所における医療関連業務」への派遣が禁止されてるデジ。つまり薬剤師が病院・診療所で派遣社員として働くのは原則として禁止デジ。

ん?でも派遣薬剤師の仕事を見てると、病院勤務もあるみたいだけど?

そう。病院や診療所にも派遣薬剤師はいるデジ。何故かと言えば、下記のいずれかに該当するのであれば、病院・診療所への派遣もOKとなってるからデジ。

病院で派遣薬剤師として働く条件
  • 紹介予定派遣
  • 産休・育休・介護休業の人の代わり

「紹介予定派遣」とは正社員になることを前提に、最長で6カ月間ほど派遣社員として働くことデジね。これなら病院・診療所での派遣薬剤師もOKデジ。

正社員前のお試し期間的なものか。

また病院に勤務する薬剤師が産休・育休などで一時的に職場を離れる時、その穴埋めとして派遣薬剤師を雇うことが認められてるデジ。数か月もすれば産休・育休から帰ってくる人がいるのに、いつでも解雇できるわけじゃない正社員を雇うわけにはいかないデジからね。

管理薬剤師は派遣薬剤師として働けない

管理薬剤師は「副業として薬局の管理や薬事に関する業務をしてはいけない」と決められてるデジね。これは労働者派遣法ではなく、薬機法で決められたものデジ。

つまり、管理薬剤師は派遣薬剤師として働けないってことかい?

そういうことデジ。管理薬剤師が、調剤薬局やドラッグストアで派遣薬剤師として働くのは禁止されてるデジ。中には管理薬剤師を他店舗に派遣させるような、ブラックな会社もあるようデジが・・・これは法令違反になるデジ。

そんな会社もあるのか…。

ブイブイ

管理薬剤師は手当がついたりすることで一般的な薬剤師より年収が高めなことが多いデジ。管理薬剤師の年収については次の記事で詳しく紹介しているデジよ!
年収は『約600~700万円』 管理薬剤師 管理薬剤師の年収は『約600~700万円』!昇進すると給料は変わる?

法律を理解したうえで派遣薬剤師として働こう!

派遣薬剤師は時給相場が高く、勤務地や勤務時間の融通もききやすいため、家庭の事情から長時間の通勤やフルタイム勤務が難しい人にも最適な働き方デジ。

ただ30日以内の短期派遣には条件があったり、同じ職場では3年以上働けなかったりと、いくつかのルールが存在するデジ。

今回紹介したルールをよく理解したうえで、派遣会社や派遣先を探していくデジよ。ちなみに、派遣薬剤師をするなら、一般的な派遣会社ではなく、薬剤師の派遣に強い会社へ登録しておくのがおすすめデジ!

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薬剤師に特化した転職サイトや転職エージェントの中には、派遣薬剤師の求人を扱うところも多いのさ!下に薬剤師におすすめの転職サイト&転職エージェントを集めたから、よかったらあわせて読んでみてね。