どんな職業も年齢を重ねることで転職の難易度は上がるものの、限界はほぼ無いというのが定説デジね(さすがに70代以降は現実的じゃないデジが)。
これは薬剤師も同じことデジ。50代ともなると転職先はやや限られてくるデジが、転職自体は十分に可能デジし、実際に50代で転職に成功している薬剤師も多いデジ!
今回は50代薬剤師が転職する理由や、転職の難易度が高くなる理由、転職成功のコツなどを紹介していくデジ。ぜひとも転職の参考にしてほしいデジ!
ブイブイ
型落ちのAIロボットで少々劣化パーツあり。なぜか就職・転職業界に詳しく、AIロボットだけに知識の蓄積量は半端ない。新しいものや話題のものが大好きなミーハーロボット。
あいちゃん
小柄で可愛らしいみんなのアイドル。これまでの転職経験は2回で、現在は女性が働きやすい病院受付の仕事をしている。仕事はしっかりこなすが実は超ワガママな性格。
目次
50代薬剤師が転職する主な理由
まずは50代薬剤師が転職する主な理由を簡単に紹介するデジ。
- 定年後も働き続けたい
- 調剤などの経験を積んでおきたい
- 体力の衰えで今の仕事が辛くなった
- 親の介護のため勤務時間を減らしたい
- 子育てが一段落した
- 勤め先が倒産・閉店した
60歳、65歳といった定年を迎えた後も働き続けたいため、定年がない(or定年の年齢が高い)職場への転職を目指す人は多いデジ。また調剤業務を経験しておいた方が再雇用で有利なため、調剤薬局など調剤経験の積める職場への転職を希望する人も少なくないデジ。
みんな将来のために転職してるのね!
また子育てが落ち着いてきたママ薬剤師が再就職を検討したり、体力の衰えから負担の少ない職場へ移るケースもあるデジ。
子育てが~っていうのは薬剤師じゃなくてもよく聞くわよね。で、50代薬剤師の転職って可能なの?
もちろん50代薬剤師の転職は可能デジ。ただ20~40代の薬剤師に比べると様々な理由から転職の難易度は上がるデジね。次の項目では50代薬剤師の転職が難しい理由を解説していくデジ。
50代薬剤師の転職難易度が高い理由
50代で転職を成功させる薬剤師も多いデジが、若い人に比べて転職が難しいのも事実デジ。ここからは、なぜ50代薬剤師の転職難易度が高いのか紹介していくデジよ。
すぐ定年を迎え働けなくなってしまう
ほとんどのドラッグストアや調剤薬局では、新人を雇った後に研修・指導を行い、企業ごとの業務内容を叩き込むデジね。そんな研修・指導の手間を考えれば、同じ人に長く働いてもらいたいと考えるのは当然デジ。
そうよね。その人が辞めたら新しい人を雇って、また研修や指導をしないとだものね。手間がかかっちゃうわ。
しかし50代ともなれば定年まで数年~十数年しかないデジ。せっかく雇って研修・指導をしても数年~十数年で辞めてしまうデジ。それなら50代の薬剤師より、もっと若い薬剤師を・・・と考える企業は多いデジ。
同じようなスキル・経験を持った、自分より若いライバルがいたらまず勝てないってことね…。
50代薬剤師を雇うにはお金がかかる
50代薬剤師の平均年収は550~700万円と非常に高額デジ。つまり採用側は高いコストを支払って雇わなくてはならないデジ。それなら採用コストの低い若い人の方が・・・と考える企業が多いのも当然デジ。
採用コストが高いうえに、働ける期間は短い。これじゃ若い人に比べて不利なのも納得だわ。
また50代だと既に高収入を経験しているため、年収400万円や500万円では納得できず、自ら転職先の候補を減らしてしまうことも、デジ。
若い人に比べて体力・柔軟さに不安がある
今や50代・60代でも若い人に負けない体力を保有してることが多いデジ。また50代・60代ながら柔軟性に富んでいて、どんどん新しいことにチャレンジする人もよく見かけるデジ。しかし、まだまだ「高齢者=体力や柔軟性がない」といった考えは根強く、一般的に50代薬剤師と言えば以下のようなイメージを抱かれがちデジ。
- 体力がなくてすぐにへばる
- 新しい仕事を覚えるのが遅い
- 機械の操作が苦手でミスも多い
- 固定概念が強く若い人に馴染めない
自分が採用側に立った時、体力が無く、新しい仕事を覚えるのも遅く、機械もろくに操作できないイメージの人を雇いたくはないデジよね。もちろん世間的なイメージでしかないデジが、そのイメージから50代薬剤師を嫌煙する職場も多いデジ。
そんな…。
また若い人が相手であれば、機械の操作ミスなどを指摘しやすいデジが、相手が50代ともなると新人であってもミスを指摘しにくいデジね。つまり業務内容やミスの指導・指摘がしにくいといった点からも50代薬剤師は嫌煙されるデジ。
薬剤師以外でも一部の調剤業務が可能になったため
これまで調剤業務(ピッキング・投薬・鑑査・薬歴など)には薬剤師の資格が必要だったデジが、2019年に厚生労働省が発表した「調剤業務のあり方について」により、一定の条件は付くものの、一部の調剤業務を薬剤師以外が行っても平気なことになったデジ。
へぇ~。知らなかったわ。
で、薬剤師を雇うよりも、非薬剤師を雇った方がコストが低いことから、薬剤師の需要がやや減少傾向にあるようデジ。その余波が50代薬剤師の転職にきてるデジね。今までは「薬剤師だから」という理由で雇われていた50代以降の薬剤師も、今後は非薬剤師に取って代わられる恐れがあるデジ。
50代薬剤師が転職を成功させるコツ
50代薬剤師の転職は上記の理由から難易度が高めデジ。そのため、50代で転職を考えてる人は下記で紹介する転職成功のコツをしっかりチェックしてほしいデジ!
調剤薬局・ドラッグストアを狙う
50代で転職するなら調剤薬局かドラッグストアを狙うのがおすすめデジ。というのも、調剤薬局とドラッグストアは施設数が多いこともあり求人が豊富デジ。実際に薬剤師の転職サイトなどを見ると、ドラッグストアなどの求人が多数見つかるデジよ。
病院とかは無理ってこと?
無理ではないデジが、50代で病院や製薬会社を目指すのは難しいと思うデジ。もし病院や製薬会社を目指すのであれば、長期戦になることを覚悟しておいた方がいいデジ。
「50代~も歓迎」などの求人を狙う
求人をチェックしていると「50代~も歓迎」「50代~も活躍中!」といった記載が見られるデジ。こういった記載がある求人こそ50代薬剤師にとって狙い目デジ!
別に「30代~」とか「40代~」でも50代は含まれるわよ?
実は「50代~も歓迎」というメッセージの裏には「50代まで採用しますよ」といった意味が含まれてることが多いデジ。そのため記載されている年代より上の人が応募しても無意味だったりするデジ。もちろん例外もあるデジけどね。
それだったら初めから「50代まで!」とか書いておいてくれればいいのに…。
法律的な問題で求人に年齢制限はかけられないんデジよ。だから仕方なく「50代~も歓迎」などで暗にメッセージを伝えてるデジ。
正社員にこだわりすぎない
50代だと採用しても定年まで数年~数十年しか無いため、正社員として雇ってくれる職場がやや少ないのも現実デジ。そのためパート・アルバイト・派遣といった働き方も視野に入れるべきだと思うデジ。
う~ん。パートやアルバイトだと年収が大幅にダウンしそうだわ。
確かに年収がダウンする可能性は高いデジが、体力の衰えや、多忙さに嫌気がさしての転職であれば、パートやアルバイトは残業も少なく適した働き方じゃないデジかね。
何を重視するかが問題ね。
また年収がダウンするとは言っても、薬剤師のパート・アルバイト・派遣は時給が一般よりずっと高いため、フルタイムで働けばそれなりの稼ぎにはなるデジ。実は正社員から派遣に移ることで年収をアップさせる人もいるのが、薬剤師業界デジ。
あいちゃん
転職サイトや転職エージェントに登録する
50代薬剤師の転職は様々な理由から難易度が高いため、転職サイトや転職エージェントの力も借りて、転職成功率をアップさせたいところデジ。転職サイトや転職エージェントに登録すれば、以下のような転職支援を受けられるデジよ。
- 希望条件にあった求人を探してもらえる
- 応募書類の添削をしてくれる
- 面接のアドバイスをくれる
- 給与などの条件を交渉してくれる
転職サイトや転職エージェントに登録しておけば、希望条件にあった求人を探して紹介してもらえるデジ。また希望条件に合わない部分があれば、転職サイト側で条件交渉をしてくれるデジね。
さらに応募書類の添削や面接のアドバイスもしてくれるのね!
また転職のプロだけに、どの求人が50代薬剤師に適してるかも把握してるはずデジ。おそらく、50代の採用の余地がない求人に応募して時間を無駄にすることもないデジ!
あいちゃん
プライドは捨てて謙虚な姿勢で面接に臨む
50代薬剤師を雇う側が懸念する要素と言えば「歳のせいでプライドが高い人だと、周りと馴染んでくれなそうで嫌だなぁ」ということデジ。
ようは扱いづらい人は嫌だな、って思われてるのね。
だから面接時は余計なプライドを捨て、謙虚な姿勢を見せるデジ。また年下上司と上手くやってきた体験談などで、扱いにくそうなイメージを払拭できるとグッド、デジね。
とにかく偉そうにするのはアウトってことね!
なお、面接時だけでなく採用後も謙虚さを忘れてはいけないデジよ。50代だと周りは年下だらけデジが、自分が一番の新人だということを理解し、相手を見下すような態度は絶対にとらないようにするデジ!
経験・スキルをアピールする
50代薬剤師の強みを言えば、新卒から30年前後も積み重ねてきた経験・スキルだと思うデジ。職務経歴書や面接では、そんな経験・スキルを存分にアピールして、いかに自分が即戦力となるか伝えたいデジね。
即戦力になるって分かってもらえれば、採用の確率は上がるはずよね!
ただ未経験への応募だと経験やスキルをアピールしにくいデジね。そのため今までの経験やスキルを活かせる職場に応募すべきかもしれないデジ。もちろん調剤を経験しておきたいなどの理由から、未経験へ応募するのもOKデジが、経験・スキルを活かせる職場と比較して採用率がやや下がる恐れはあるデジね。
多少の年収ダウンは覚悟する
50代薬剤師と言えば550~700万円くらいの高年収を受け取っていてもおかしくない年齢デジ。とはいえ、採用側からすれば50代薬剤師は雇っても数年~数十年で定年を迎えてしまう・・・言ってしまえばあまり雇用メリットを感じられない人材デジ。
言い方はよくないけど、若い人に比べれば転職市場の価値が下がるのは確かよね。
そのため550~700万円の高年収を提示してくれる企業はそう多くないと考えられるデジ。もちろん50代薬剤師を好条件で雇ってくれる企業もあるデジが、数が少ないため、それを探していてはいつまでも転職成功に辿り着かないデジ。
ってことは、あるていどは妥協が必要かしら?
デジね。よっぽどのスキルや資格を保有してるならともかく、そうでなければ年収ダウンも受け入れた方がいいデジ。それに年収が下がったとしても、現職より定年退職の年齢が延びれば、結果として生涯年収はアップする可能性が高いデジよ!
50代薬剤師も転職はできる!ただ難易度は高め
50代薬剤師でも転職は十分に可能デジが、採用コストや定年までの年数、年齢による体力の衰えなどの理由から、若い世代に比べると転職の難易度は高いデジ。
50代で転職を考える薬剤師は、今回紹介した転職成功のコツなども参考にしつつ、なるべく成功率の高い方法で転職活動を進めるデジよ。
なお60代以降はさらに転職が難しくなるため、転職を考えているなら今すぐ行動した方がいいデジ!面倒だからといってウダウダしている余裕はもうないデジ!
あいちゃん