薬剤師が国家公務員や地方公務員として働くことも可能なのを知ってるデジか?
本ページでは薬剤師が公務員として働く時の仕事内容や、公務員薬剤師のなりかた、さらには公務員薬剤師として働くメリット・デメリットまで紹介していくデジ!
薬剤師としての働き方に迷っている人は本ページを参考に、ぜひ公務員として働くことも視野に入れてほしいデジね。
ざぶとん君
行き当たりばったり直進系の28歳。ブラック企業で働いていた経歴あり(前職)。転職でホワイト企業に入社。仕事の成績はほどほどだが、信頼できる仲間とやりがいを持って働いている。
ブイブイ
型落ちのAIロボットで少々劣化パーツあり。なぜか就職・転職業界に詳しく、AIロボットだけに知識の蓄積量は半端ない。新しいものや話題のものが大好きなミーハーロボット。
目次
公務員薬剤師には3種類ある!
公務員薬剤師と一口に言っても、実は大きく以下3種類の働き方が存在するデジ。
- 国家公務員
- 地方公務員
- 麻薬取締官
「地方公務員」は都道府県や市町村に属して、「国家公務員」と「麻薬取締官」は厚生労働省に属して働くことになるデジね。
麻薬取締官って薬剤師の仕事なの!?
あまり知られていないデジが、薬剤のプロフェッショナルとして薬物犯罪の捜査などを行うデジ。
へぇ~。かっこいいかも。
それぞれの仕事内容やなり方については下記で紹介していくデジよ。
①国家公務員の薬剤師について紹介!
まずは国家公務員の薬剤師について、その仕事内容やなり方を紹介するデジ。
国家公務員の薬剤師の仕事内容は?
国家公務員の薬剤師は、厚生労働省など国の機関に所属して働くこととなるデジね。その仕事内容は薬事法にかかわったり、薬剤師試験の問題を作成&制度を見直したり、薬価の算定、診療報酬・調剤報酬の改定をしたりと、やや文系寄りのものが多いデジね。
薬剤師って言えば調剤のイメージだけど・・・それとは違うってことかな?
そうデジね。現場で活躍するというよりは、医療の現場を支える制度を作ることが主なお仕事デジ。
薬剤師の仕事って本当にいろいろあるんだねぇ。
国家公務員の薬剤師が医薬品販売の制度作りなどに尽力しているからこそ、病院や薬局で薬剤師が安心して働けるとも言えるデジね。なお、2年くらい毎に部署が変わることから、様々な仕事にチャレンジできる可能性も高いデジ。
いろいろな仕事に挑戦したい人にはぴったりかも!
デスクワークに始まり、様々な人とのコミュニケーションや、外部への情報発信なども必要になる仕事で、決して楽とは言えないものの、やりがいは強いデジ!
国家公務員の薬剤師になるには?
国家公務員の薬剤師になるには、薬剤師免許を取得した後、厚生労働省の総合職として採用されるために「国家公務員試験」に合格しなくてはならないデジ。
やっぱり国家公務員試験は必要なんだ。
国家公務員試験は4月の初め頃に申込み、4月末ごろに1次試験、5月末から6月初めごろに2次試験、といった感じデジ。1次試験では教養・専門試験を、2次試験では小論文や適性検査、面接などが行われるデジ。
う~ん。難しそう。
そうデジね。国家公務員試験は非常に難易度が高いため、受験するなら十分な準備をしておくべきデジ。1次試験の教養試験は理系の知識だけでは解けない問題も多いため、ひたすら薬剤師としての知識を深めればOKじゃないのもキツイとこデジ。
幅広く勉強しておかないとだね。
ブイブイ
②地方公務員の薬剤師について紹介!
次は地方公務員の薬剤師について、その仕事内容やなり方を紹介するデジ。
地方公務員の薬剤師の仕事内容は?
地方公務員の薬剤師になった場合は、都道府県・市区町村などの地方自治体に所属し働くこととなるデジ。仕事内容については配属される職場によって大きく異なるデジね。以下で代表的な職場と仕事内容を紹介するデジ。
公立病院
自らが所属している都道府県・市区町村の病院で働くこととなります(名古屋市の職員なら、名古屋市内の公立病院など)。仕事内容は一般的な病院と同じ調剤・服薬指導などです。
なお、公立病院では最新の分析器具を使用したりと高度な医療に携われる機会も多め。薬剤師としてのキャリアを高めたい人にもおすすめです。
保健所
公務員薬剤師にとって最もポピュラーとも言われる職場です。調剤薬局などに対して品質・安全性確保のための許可・監視指導を行ったり、飲食店・クリーニング店・美容院などに対して衛生管理指導を行います。
厚生局
医薬品を扱う企業に対して提出物を求めたり、提出物のチェックをしたり、時には製薬企業など民間企業への立ち入り検査・製造販売許可なども行います。
また市役所・区役所の行政にかかわる規則を管理するのも仕事のひとつです。ややデスクワークが多めと言えるでしょう。
衛生研究所
衛生研究所とは、地域の衛生について研究をする機関のことです。主に食中毒を起こすウイルスについての研究・検査を行ったり、食品・医薬品の安全確保をするのが仕事です。地域の健康被害を事前に防ぐ仕事、と言えば分かりやすいでしょう。
地方公務員の薬剤師になるには?
地方公務員の薬剤師になるには「地方公務員試験」に合格しなくてはならないデジ。試験内容としては教養・専門試験、面接が多めデジけど、具体的な内容(日時も)については都道府県・市区町村によって異なるため、都道府県のホームページ等で事前にチェックしておくべきデジね。
地方公務員試験って難しいの?
国家公務員試験に比べれば合格率は高いと言われているデジが、応募数は多いデジし、しっかり対策をしておかないと危険デジよ。
③麻薬取締官について紹介!
次は麻薬取締官について、その仕事内容やなり方を紹介するデジ。
麻薬取締官の仕事内容は?
麻薬取締官になった場合は、厚生労働省の職員として地方厚生局麻薬取締部へ所属することになるデジ。主な仕事は不正麻薬の取り締まり・不正使用の検査などデジね。
さっきも言ったけど、麻薬取締官が薬剤師ってことに驚きだよ。
あまり有名な話ではないデジよね。薬物犯罪の現場調査はもちろんのこと、情報収集や関係者への指導・監査、不正薬物の使用防止活動、薬物の分析・鑑定など仕事は多岐にわたり、その業務内容によって勤務時間や休日などは変動するデジ。
忙しそうだなぁ。
なお麻薬取締官はその業務の性質上、身の危険を伴うこともあるため、逮捕術や射撃訓練も行うデジよ。薬剤師の働き方としてはかなり特殊デジ!
射撃訓練までするんだ!たしかに薬剤師っぽくない!
麻薬取締官になるには?
麻薬取締官になるには「地方厚生局麻薬取締部」の採用試験に合格しなくてはならないデジ。なお、この試験を受けるためには薬剤師資格の取得(薬剤師国家試験の合格見込みでもOK)、あるいは国家公務員試験の一般職採用試験「行政」または「電気・電子・情報」の合格が必要になるデジ。
えっと・・・つまりは薬剤師の資格を持ってれば問題ないってこと?
そうデジね。薬剤師の資格があれば、必ずしも国家公務員試験の合格は必要ないデジ。ただ、薬剤師の資格を応募条件とする場合は29歳以下の年齢制限があるから要注意デジ。
で、麻薬取締官の試験って合格率は?高いの?低いの?
麻薬取締官試験の合格率も高いとは言えないデジ。というよりも、そもそも全国に260名くらいしかいない職業デジから、採用人数自体が少ないんデジよ。
公務員薬剤師の給料・年収は?
公務員薬剤師の給料ってどうなの?公務員だから高いの?
残念ながら初任給については期待できないデジ。ドラッグストア・製薬会社などは初任給30万円くらいも期待できるデジが、公務員薬剤師だと初任給は20万円くらいデジ。
低くはないけど・・・ドラッグストアとかに比べると見劣りするね。
ただ、公務員薬剤師の場合は定期的に昇給するため、年功序列で年収は上がっていく傾向にあるデジ。その平均年収は600万円くらいと言われてるデジよ!
それって高いの?薬剤師的に。
厚生労働省のデータをもとにした時、薬剤師全体の平均年収は約544万円デジから、やや高めと言ってよさそうデジ。
それなら公務員薬剤師も悪くないかも!
ブイブイ
ざぶとん君
公務員薬剤師になるメリットは?
公務員薬剤師として働くメリットについても紹介していくデジ!
雇用・給料ともに安定している
公務員薬剤師、最大のメリットとも言えるのが安定感デジ!まず、民間企業のように倒産してしまう心配が無いため雇用が安定してるデジ!
だね!
また先ほど言ったように、初任給は低いものの定期的な昇給があるため給料的にも安定してるデジ!基本的に解雇が無く、定年退職まで安定した金額の給料を受け取り続けられる。これって今の時代、かなりのメリットなんじゃないデジかね。
安定を求める人にとってはこれ以上ないメリットだよね。
福利厚生が充実している
公務員薬剤師の職場は福利厚生もしっかり整備されてるデジ。基本は住宅手当や扶養手当など各種手当もきちんと支給されるデジよ。
小さな企業だと福利厚生ってかなり雑だったりするからね。これも嬉しい。
もちろん退職金も基本は受け取れるデジ!これに加えて給料が徐々に上がることから、生涯年収で言えば民間の薬剤師を上回ることも珍しくないデジ!
公務員薬剤師ならではの経験を積める
公務員薬剤師なら薬剤師試験にかかわったり、診療報酬・調剤報酬の改定を行ったりと、普通の薬剤師では経験できない仕事にチャレンジできるデジ!調剤や服薬指導だけに留まらないのも公務員薬剤師のメリット、デジ。
やりがいを感じられそうでいいよね。
麻薬取締官の仕事なんて、ほぼ確実に他では経験できないことの塊デジからね。もちろん、民間にもその企業でしか経験できない仕事はあると思うデジが、公務員薬剤師はその傾向が特に強いデジ。
公務員薬剤師になるデメリットは?
公務員薬剤師として働くデメリットも解説していくデジよ。
初任給は低め
既に紹介した通り、公務員薬剤師の初任給は20万円くらいと低めデジ。民間のドラッグストアや製薬会社と比べた時、10万円近くの差が出ることも珍しくないデジ。
同級生と初任給を比較した時にガッカリしちゃいそう…。
定期的な昇給や安定したボーナス・退職金で最終的には民間より多くの金銭を受け取れたりするデジが、若いうちはやや不満が募るかもしれないデジ。
定期的に異動がある
公務員薬剤師は一定周期で異動があると言われてるデジ。おおむね3年くらいを目処に部署が変わり、場合によっては仕事を覚えなおさなくてはならないデジ。
それは面倒そうな…。
逆に言えば様々な仕事にチャレンジできる、ってことでもあるんデジけどね。人によっては異動の多さにうんざりしてしまうデジ。
副業禁止の職場が多い
国家公務員法・地方公務員法によって副業は禁止されてるデジ。よしんば副業をしていることがバレれば、解雇など厳重な処分が下される可能性も、デジ。
今どき副業禁止なんて・・・って思うけど、公務員だと仕方ないのかな。
「副業もしてガッツリ稼ぎたい」という薬剤師には辛いデジね。特に公務員薬剤師だと最初の方が給料が低めデジから、副業で稼ぎたいと考える機会も多いと思うデジ。
う~ん。
また収入的には問題がなくとも、副業で調剤業務などを学びたいケースもあるはずデジ。しかし、それも公務員薬剤師だと不可能デジ。場合によっては永遠に調剤スキルなどを学べないまま人生を終えてしまうかもデジ。
公務員薬剤師には向き・不向きがある!
本文を読んでくれた人は薄々気が付いているかもデジが、公務員薬剤師には向く・向かないがあるデジ。
たとえば、薬剤師として年収1000万円など高収入を目指したいのなら、公務員薬剤師は避けておくべきデジ。しかし、収入はそこそこでも薬剤師として安定的な働き方をしたいのなら、公務員薬剤師がおすすめデジ。
公務員薬剤師になるには難易度の高い試験を突破しなければならない点なども加味しつつ、自分に公務員薬剤師という働き方が合うのか・合わないのか、じっくり考えてみてほしいデジね。
ざぶとん君