派遣薬剤師は女性が多いため、ふと「産休って派遣でも取得できるのかな?」と考えることも多いと思うデジ。
今回は派遣薬剤師の産休に加え、産休後に取得する育休についても解説していくデジよ。休みの期間や取得条件、さらには産休・育休中に使える制度まで余すことなく紹介するデジ!
ブイブイ
型落ちのAIロボットで少々劣化パーツあり。なぜか就職・転職業界に詳しく、AIロボットだけに知識の蓄積量は半端ない。新しいものや話題のものが大好きなミーハーロボット。
ガーデン
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目次
派遣薬剤師でも産休・育休は取得可能!
結論から言えば、派遣薬剤師でも産休・育休は取得可能デジ。正社員じゃないからアウト、なんてことは一切ないデジ。
派遣だからって産休・育休がとれないんじゃ困っちゃうよね。
ただ育休については取得条件があったりと、チェックしておきたいポイントはいくつかあるデジね。今回は派遣薬剤師の産休・育休について、休みの日数や取得条件を詳しく紹介していくデジよ。
派遣薬剤師の産休の内容&取得条件
まずは派遣薬剤師の産休について、その日数や取得条件をチェックするデジ。
産休はどのくらい貰えるの?
産休とは「産前休業」と「産後休業」を一緒にした呼び方デジね。産前休業は出産前にとれる休暇のこと、産後休業は出産した後にとれる休暇のことで、それぞれ以下の期間を休みにできるデジ。
- 産前休業:6週間
双子以上は14週間 - 産後休業:8週間
医師に認められれば6週間で復帰も可
※出産日は産前休業にカウントされます。
出産前に6週間、出産後に8週間デジから、原則として産休は14週間になるデジね。日数にして98日間。つまり3ヶ月ちょっとの休みとなるデジ。
医師が認めてくれれば出産して6週間で復帰も可能なんだね。
その通りデジ。産後休業については取得必須デジが、医師の判断によっては期間を短くできるデジ。なお、産前休業は出産予定日の6週間前から取得でき、もし出産日が遅れたとしても、そこから8週間の産後休業を取得可能デジ。つまり産休が14週間以上になる可能性もあるわけデジね。
産休の取得条件は?
産休に取得条件はないデジ。派遣社員でも正社員でもアルバイトでも、雇用形態に関係なく女性であれば取得可能デジ。1年以上の勤続が~といった条件はないデジ!
条件はないのか。助かるね。
ただ「産前休業」については申請が必須デジ。妊娠が判明したら、なるべく早めに出産予定日や産休の取得について派遣会社に連絡しておいた方がいいデジよ。産前休業の申請方法については派遣会社によって異なるデジから、いつ、どうやって申請すればいいのか詳しく聞いておくデジ。
産前休業は申請が必須って・・・産後休業は申請しなくていいのかい?
出産後については必ず休業しなくてはならないと法律で決まってるデジ。そのため派遣会社は絶対に8週間の産後休業を与えなくてはならないデジ(医師の判断によっては6週間にすることも可能デジが)。
派遣社員の意思に関係なく強制的に休みになるってことか。
派遣薬剤師の育休の内容&取得条件
次に派遣薬剤師の育休について、休める日数や取得条件を確認していくデジよ。
育休はどのくらい貰えるの?
育休(育児休暇)については、子どもが1歳になるまでの期間取得できるデジね。産後休業のように必須ではないデジから、取得しなかったり、早期で復帰するのもありデジ。
1年か。長いような短いような。
もし子どもが1歳になっても保育園が見つからないなど、一定の条件を満たせば1歳6カ月まで延長も可能デジよ。さらに、1歳6カ月のタイミングでも保育園が見つけらないといった事情があれば、2歳まで育休を延ばせることもあるデジ。
最大で2倍にもなるのか。
ちなみに、育休は産休と違って、男性でも取得できる休暇制度デジ。まだまだ取得実績は少なめかもデジが、派遣で働くパパ薬剤師が取得したって何ら問題ないデジよ。
育休の取得条件は?
育休の場合は、産休と違って取得に条件が存在するデジ。
- 同じ派遣会社に1年以上雇用されている
- 子どもが1歳6カ月になる前日までに雇用契約(契約更新がある場合は更新後のもの)が満了することが明らかでない
※2歳までの再延長をする時は子が2歳になる前日まで
まず同じ派遣会社に1年以上雇用されてることが条件になるデジ。勘違いされがちデジが、所属している派遣会社さえ同じなら、派遣先が変わっても雇用は継続扱いになるデジね。
ん?どういうことだい?
たとえば、派遣会社Aに所属していて、派遣先1に半年派遣されたのち、派遣先2に半年派遣されたとするデジ。この場合、半年ごとに職場は変わってるデジが、同じ派遣会社に1年以上所属しているため、育休取得の第一条件をクリアしたことになるデジ。
なるほど。所属する派遣会社さえ変わらなければ問題ないのか。
ただ、派遣先1の契約が終了したのち、派遣先2に派遣されるまで、1ヶ月以上の期間が空いてしまうと、継続扱いにならず雇用期間がリセットされる恐れもあるデジ。このあたりの決まりは派遣会社によって違うため、あらかじめ確認しておきたいデジね。
しっかり確認しておかないと、いざという時に困りそうだ。
2つ目の条件はパッと見ではとても分かりにくいデジけど、簡単に言えば子どもが1歳6カ月を迎えた後も引き続き雇用される予定であればOKってことデジ。育休を申請した時点で、数か月後の契約を更新するつもりが無いと言われてしまえばアウトなものの、契約更新の意思があれば問題ないはずデジ。
う~ん。なかなかに複雑だ。
ちなみに、育休を取得する条件は派遣会社によっても異なるデジ。例として「薬キャリ」の派遣薬剤師は3ヶ月の就労で育休を取得可能デジ。出産が判明してから「薬キャリ」で派遣をはじめて、3ヶ月の就労で育休を取得した人もいるようデジ。
派遣会社ごとの条件も確認しておくべきってことか。
そうデジね。派遣会社によって申請するタイミングなども異なる可能性があるデジ。育休の取得予定がある人は、あらかじめ自分が所属する派遣会社に取得条件や申請タイミングを確認しておくといいデジよ。
労使協定で以下の労働者を育休の対象外としていることもあるので気を付けましょう。
・雇用期間が1年未満
・1年以内に雇用関係が終了する
・週の所定労働日数が2日以下
派遣薬剤師が産休・育休を取得する時は派遣会社に申請!
派遣薬剤師が産休・育休を申請する時は、必ず所属している派遣会社(派遣元)のスタッフに相談するデジよ。実際に働いている派遣先に申請するわけじゃないデジ。
あくまでも派遣会社に雇用されてるんだっけ。
そうデジ。派遣薬剤師は所属する派遣会社と雇用契約を結んでおり、実際に働いている派遣先とは関係ないデジ。そのため、派遣先に申請をしても「うちは関係ないし…」となってしまうデジ。
間違えないように気を付けないとね。
産休・育休に限らず、休暇や福利厚生などは原則として派遣会社の方から付与されるデジ。産休・育休以外の申請も基本は派遣会社に行うデジよ!
派遣薬剤師の産休・育休中の給与は基本的になし
派遣薬剤師に限った話でもないデジが、基本的に産休・育休中の給与は無いデジ。たま~に給料の何割かを支払ってくれる良心的な企業もあるようデジが、派遣会社にそれは期待できないデジ…。
出産も子育てもお金がかかるのに。辛いなぁ。
ただ派遣会社で保険に加入していれば各種手当などを受けとれるデジ。これについては次の項目で詳しく説明するデジよ。
派遣薬剤師が産休・育休の時に受けとれる手当
上記で話した通り産休・育休中は原則として無給デジ。ただ、保険に加入していて条件を満たせば、以下のような手当を受け取れるデジね。
出産育児一時金
出産には保険が適用されないため、妊娠4ヶ月(85日)以上で出産した時には、加入している健康保険から子ども1人につき42万円の出産育児一時金が支給されるデジね(産科医療補償制度に加入していない医療機関での出産だと40万4千円)。
出産にかかる費用をサポートしてくれるのか。
申請方法については、派遣会社の健康保険などによって異なるデジね。ちなみに帝王切開での出産だと保険適用になるデジが、それでも出産育児一時金を受け取れるデジ。
出産手当金
産休の取得により収入が無くなってしまった人をサポートするのが「出産手当金」デジ。産休期間(出産6週間前&産後8週間)の欠勤1日につき、「標準報酬月額÷30×2/3」が健康保険から支払われるデジ。
標準報酬月額が30万円なら、毎日6667円くらいが支給されるわけか。
おおむねそんな感じデジね。なお、派遣薬剤師にはあまり関係ないデジけど、国民健康保険に加入してる人については出産手当金の対象外デジ。ようは自営業者やフリーランスだと貰えないわけデジね。
育児休業給付金
こちらは育休を取得した人を金銭的にサポートする手当デジね。育休の開始から180日目までは休み始める前の給料の67%を受け取れるデジ。また181日目からも子どもが1歳になるまでは休み始める前の給料の50%を受け取れるデジ。
半年した後は給付金が減るのか。
ちなみに、育休の延長と共に育児休業給付金の期間も延長するデジ。つまり最大で子どもが2歳になるまで受け取れるわけデジね。
産休・育休中は社会保険料が免除される
手当ではないデジが、産休・育休の時に、派遣会社が保険組合や年金事務所などに申告することで、休んでいる間の社会保険料を支払わなくて済むデジ。この時、本人だけでなく、派遣会社が負担する分の保険料も免除されるデジね。
社会保険料の免除って、年金が減ったりしないのかい?
その点は大丈夫デジ。社会保険料が免除されても納付記録は残っているため、受取金額が減ることはないデジ。ただし、申請は必須デジから、早めに派遣会社に申請の書類を受け取るなどしておきたいところデジ。
派遣薬剤師も産休・育休を活用しよう!
今回紹介した通り、派遣薬剤師でも問題なく産休・育休を取得可能デジ。
ただ育休については取得条件があるうえ、派遣会社によっては条件が異なったりするデジから、育休の取得予定がある人は早めに確認しておくといいデジよ。
また産後休業以外は基本的に申請が必要デジ。なるべく早めに申請の手続きを進め、トラブルにならないよう気を付けるデジ。そして産休・育休中は各種手当も有効活用するデジ!
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